大好きな君にエールを*番外編





「ふぅ~泣いた泣いた!」


帰りのバス停で、空を見上げながら伸びをする隣にいるシゲ。


「シゲって超泣き虫だよね?」


「アイツらのせいだ!」


「強がらなくていいってー」


「本当だ!泣き虫はアイツらだっつーの!」


少し拗ねる包帯ヤローのシゲ。ふふ、そんなところも可愛いね。


「お前こそ泣いてたよなー?」


「きっ、気のせい!」


「あれあれ~?焦ってるけど~?」


「あっ、あーバスまだかなぁ!」


「おーい、話逸らすなっ」


シゲの涙はたくさん見れた。


だけど、右目しか見えなかったことが心残り。ちゃんと両目で見たかったなぁ。


でも、今日の野球観戦はとても楽しめた。両方の目で野球を、シゲを見れていた気がするの。


これからもシゲといたら、左目を気にしないで楽しめる日々になるのかな?





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