コスモス


……………

朝礼が終わり、本格的に文化祭は始まった。
僕の店番は午前中だったから、明日可とは午後から回ることを約束していた。

言い忘れたが、僕等のお店は…


「いらっしゃいませお嬢様」

「行ってらっしゃいませご主人様」


…そう、《メイドand執事カフェ》だ。

僕はこれだけは本当に勘弁して欲しかった。

茶髪にピアスの風貌の僕。スーツを着てしまうとまるで…



「…シュウ、ホストみたい…」

店に来た明日可が呟く。

そう、ホスト以外の何にも見えないのだ。

これに決めた奴、本当に覚えてろよ。

「いや、ある意味似合ってるってっ!はまり役はまり役っ」

隣で笑いながら見ているミキ。
明日可もつられて笑う。

ふわりとした笑顔が、相変わらず可愛すぎる。


…もう、仕方ないや。明日可の笑顔に免じて許そう。

相変わらず単純な僕だ。



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