コスモス
試すように笑う僕。
照れた顔の明日可。
明日可は指輪を受け取り、僕の手をとった。
そっと、僕の左薬指にそれをはめる。
それはまるで僕のために作られたかの様に、ピッタリとはまった。
「…すげーピッタリ」
「だって店員さんに聞いたんだもん。シュウがいつも買う指輪のサイズ」
指輪越しに二人の目が合う。
さっきよりも夕日は傾いていた。
2人の間に太陽のオレンジが差し込む。
明日可の顔が、夕日で染まる。
…それはまるで、一つの美しい絵画の様で。
僕は指輪のはまった左手で、明日可の頬にそっと触れた。
そこだけ僕の手の影ができる。
一瞬明日可は目を伏せたが、すぐに元に戻した。
…ゆっくりと、明日可に近づく。
そして、そっと、唇を重ねた。
夕日が僕等を包み込む。
影が一つに重なって、伸びていた。