コスモス

「これね、一応誕生日プレゼント」

明日可の手には、小さな包みがあった。

ずっとポッケに入れていたからか、少しくたびれている。

なんだかそれが、凄く愛しい。

「…あけていい?」

軽く頷く明日可を確認して、僕はその包みをほどいた。

「…これ…」

小さな包みの中にあったのは、小さなシルバーリングだった。
少し太いそれには、小さなストーンが星の様に散りばめられてある。

「こないだのデートでさ、シュウ、こんなリング欲しいって言ってたじゃない?シュウの行き着けのお店で、探してみたの」

そっとそれを手にとる僕。
夕日を反映したそれは、キラリと綺麗に光った。

「…女の子から男の子に指輪プレゼントするのって…なんか照れるね」

膝を抱えて、明日可は顔を少しうずめた。

「…明日可」

僕は明日可に声をかける。
ふっと明日可が顔を上げた。


「これ、はめてくれないの?」

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