コスモス


カズが感じた遠い世界。


…僕等が捨てた、永遠の世界。


「…まぁ、それは俺の考えだけど。最終的に決めるのは瀬堂本人だからさ」

秋風が僕たちを撫でていく。
つられて僕は、空を仰いだ。


飛行機雲が、すっと伸びている。

高い、秋空。


眩しさに耐えられず目をつむり、僕は一言呟いた。

「ありがと…」

フェンスの音が返事をする。


…僕がすべきことは、きっともう決まってる。

決まってるのに…。




チャイムの音が学校に響き、体育の声が昼休みのざわつきへと変わっていった。


「戻るか」


カズの声で僕は立ち上がる。

屋上の扉の軋む音が、秋空の下に響いていた。















…なぁ、明日可。

あの日の僕の決断は、間違ってなかったのかな。






正しい道を、選べてたかな。














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