コスモス
……………
秋風が僕を撫で、その風がコスモスを撫でる。
さわさわと触れあう音を、僕の声がかき消していた。
止まらなかった。
涙はもう、止まる術を知らなかった。
子どもの様に泣き叫びながら、僕はひたすら明日可を想った。
…神様はどうして、明日可を選んだのだろう。
何が苦しいのか、
何が悲しいのか、
何故こんなにも、泣き叫びたいのか…
僕にはもう、わからなかった。
ただひたすら、泣き続けるだけだった。
…このコスモス達だけは、この涙を許してくれる気がしたから。
…さわさわと揺れるコスモスは、今でも僕を許してくれるかな。
今でも涙を、受け入れてくれるかな。