コスモス
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明日可の渡米が12月の頭に決まったのは、あの日から一週間後のことだった。
後は明日可の決意を待つだけだったらしく、話は余りにもあっさりと決定した。
元々出席日数の足りなかった明日可は、高校を中退することになった。
「みんなと一緒に卒業できなかったことだけが、唯一の心残り」だと、明日可は言った。
受験ももう追い込みの時期にさしかかり、僕は起きている時間のほとんどを勉強に費やしていた。
成績は伸びていたが、第一志望の大学にはまだまだ足りない。
学校の帰り道、マフラーを口元まで引き上げた僕は、冷たい空気で満たされた空を仰ぎ見た。
…カレンダーはもうすぐ12月に変わる。
僕等はその日まで、今まで通りに過ごそうと決めていた。
多分お互い、実感がなかったのだと思う。
遠く離れる、実感が。
…初雪が降った次の日が、明日可の旅立つ日となった。