コスモス


……………

前日雪が降ったにもかかわらず、その日は晴天だった。

冬の寒さとは対照的な太陽の光が、カーテンから僕の部屋に差し込む。

僕はカーテンを開けずに、ベッドに腰掛けていた。


…時計の針が、11時を指す。

時間を告げる時計の音が、僕の決意を固めさせる。


机の引き出しをそっと開け、僕は、その箱を取り出した。

カーテンから差し込む光が、微かに箱に影をもたらす。



…全てを、反芻した。


僕等の全てを、脳裏で繰り返した。



ぐっと拳を固め、僕は部屋を飛び出す。

限られた時間の中でできる、精一杯のことを。






冬の寒さは、容赦なく僕の心を突き刺した。



















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