コスモス


……………

せわしなく行き来する、大荷物を持った人達。
たまに響くアナウンスは、既に耳に慣れていた。
ちょうど今流れたアナウンスも、聞き覚えのある情報を告げる。



「…ったく、あいつは何やってんだよ」
「3時半発だってあれだけ確認したのに…」

イライラと時計を見ながら、タケと誠二が呟く。

「大丈夫だって、間に合うよ」
「カズ君はのんびりしすぎだよ!もうすぐ行かなきゃ間に合わないのに…」

腕を組んで立つカズを、ミキがポコポコと叩いた。

「ほんと、大丈夫だよ。…シュウが来ないはず、ないもん」

そんなミキを、明日可の声がなだめた。


「絶対、来るから…」


明日可はじっと、入り口の方を見つめて言った。

無情にも、時間は刻々と過ぎていく。



「ちょ、俺その辺見て…」
「明日可、そろそろ…」

タケの言葉を、明日可のおばさんの声が遮った。


…時間、だった。




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