コスモス


……………

「はい、ご苦労さん。ギリギリ提出は相変わらずだなぁ」
「すんません、切羽詰まらないといいレポート書けないんで」
「なぁにを偉そうにっ!」

煙草を灰皿に押し付けながら、坂口教授が笑った。

「どうだ、この後予定ないなら、一杯いかないか」
「教授…まだ夕方ですよ?」
「堅いこと言うなよな。たまには付き合え!」

ぽりっと頭をかきながら、僕は答えた。

「や…でも俺、昨日も飲み会だったんで…。今日は遠慮しときます」

渋々顔で「仕方ねぇなぁ…」と呟く教授にペコッと礼をして、僕は研究室を後にした。


…廊下に出て、ふうっとため息をつく。

あの教授は、飲みに行くと永遠に飲み続けるのだ。
次の日講義のある学生の身にもなってほしい。

ははっと笑いながら、僕は呟いた。


「…ったく。それでも教授かってんだよなぁ、明日可」




…はっとして、足を止める。








< 352 / 449 >

この作品をシェア

pagetop