コスモス
……………
「はい、ご苦労さん。ギリギリ提出は相変わらずだなぁ」
「すんません、切羽詰まらないといいレポート書けないんで」
「なぁにを偉そうにっ!」
煙草を灰皿に押し付けながら、坂口教授が笑った。
「どうだ、この後予定ないなら、一杯いかないか」
「教授…まだ夕方ですよ?」
「堅いこと言うなよな。たまには付き合え!」
ぽりっと頭をかきながら、僕は答えた。
「や…でも俺、昨日も飲み会だったんで…。今日は遠慮しときます」
渋々顔で「仕方ねぇなぁ…」と呟く教授にペコッと礼をして、僕は研究室を後にした。
…廊下に出て、ふうっとため息をつく。
あの教授は、飲みに行くと永遠に飲み続けるのだ。
次の日講義のある学生の身にもなってほしい。
ははっと笑いながら、僕は呟いた。
「…ったく。それでも教授かってんだよなぁ、明日可」
…はっとして、足を止める。