終ワラナイモノ①
「何考え込んでるのよ?」



『えっ?』



何?いきなり。



「あ、ゴメン。もしかして本気にした?」



と拓弥。



『別に?拓弥っていつも冗談ばっか言うから本気になんてしないよ?』



「なんかそれ傷つくなぁ」



「拓弥、この子天然だから」



「そういえば、そーだったね」



『……。』



「あ、そーいえば何でアンタ“転入生”なの?」



『あ、それあたしも気になる~』



優子の後に続いてあたしも拓弥の方に身を乗り出した。



――ガラッ

「そこの三人、鍵閉めるから帰りなさい。それに明日まだテストあるんだぞ?」


教室のドアから顔を覗かせて言った担任。




なんで今このタイミングで…




「それじゃあ帰りながら話そうか?」



「そうするか♪」



『あ、拓海のご飯どうしよう?』











あたし達は口々にそう言い、教室を出た。






現在、時刻は17時。


テストのため終わりが早かったのだ。



でもちょっと話しすぎちゃった。

拓海のご飯作るの間に合うかな?
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