続・らっく!!【完結】
『愁…』
美弦は俺を不安げに見つめていた
いつの間にか加賀美はいなくなっていた
俺は無言で美弦の手を引いた
『愁!?』
突然引っぱったせいか美弦は転びそうになった
『ねえ!?ちょっと!?愁!!』
いつもなら歩調を合わせ隣を歩くように心がけていたのに今はその余裕がなかった
怖くてたまらないんだ…っ…
『んんっ!!』
気がつくと俺は美弦を玄関の扉に押し付け、強引に唇を奪っていた
誰にも渡さないっ!!
『っん…!!』
美弦は苦しそうにくぐもった声を出した
俺は構わず逃げようとする美弦の舌を追いかけた
その内に美弦は本気で嫌がり始めた