続・らっく!!【完結】
『お願い…だからぁ…っ…』
瞳を潤ませ弱弱しく声を発する美弦に気がついたのは…
今にも泣き出しそうな美弦の表情に胸がズキッと痛む
俺は…美弦にこんな顔をさせたいわけじゃない…
ドンッ!!
俺は美弦に突き飛ばされ玄関の床に尻餅をついた
一瞬何が起こったのかわからなくなる
美弦はカバンを掴むと俺の部屋から出て行った…
取り残された俺は自分の行動を振り返った
くそっ!!
何してんだろ…
俺…何してんだろ…っ…
美弦がすべてだった
美弦は暗闇の中を彷徨っていた俺にとって唯一の光だった
でも美弦は俺の手をすり抜けて行ってしまった…
行ってしまった…っ…