運命~人形から人間に~
「じゃあ
僕から始めるね。
さっきも
したけど一応ね?
僕は
高咲奏次。
《羅王》の情報参謀。
よろしくね?」

「うん。
よろしく。奏。」

「改めて
俺は
椎名雷ッ!!
《羅王》の
準幹部兼幹部補佐だよ!!」

「雷は
暴走族に入っても
変わらないわね。」

「えへへ。」

そう言って
雷は
あたしの腰に
腕を回し
抱きついてきた。

まあ
ここはスルーして

「俺は
佐川陸-サカワ リク-だ!!
《羅王》の特攻隊隊長だぜ♪
よろしくう☆」

「陸ね。よろしく。」

赤髪は陸ね。

それにしても
テンション高いわね。

「俺は
谷澤臣-ヤザワ シン-だ。
《羅王》の副総長。
よろしくな。」

「臣ね。よろしく。」

その他2人の
赤髪じゃない方は
臣ね。

「蓮条暁。
《羅王》の総長だ。」

「暁。よろしくね?」

暁が総長ね。

まあ
そうよね。

暁だけ
全然
オーラが違うものね。

よし。

それじゃあ
最後は
あたしね。

「あたしは凛よ。
よろしくね。」

名字を名乗らなかった。

いや違うわ。

呼びたくなかった。

呼んだら
あの時の
出来事を
思い出してしまうから。
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