らっく!!



「…はい……明日は必ず行きます…わかりました……わざわざありがとうございました」


愁の電話が終わるのと料理ができたのはほぼ同時だった。


「誰だったの?」


テーブルに料理を運びながら尋ねると愁はうなだれて一言呟いた。


「会社から」


会社…?


呆けている内に私の手からお皿を取り上げ、代わりに愁が料理を並べてくれる。


「どこの…?」


「俺ん家の」


「何で愁の家の会社から電話がかかってくるの…?」


おかしいじゃんっ!!


だって愁はまだ学生だよ!?


「んー?高屋の方針?たまーに会議でたり、企画書作ったりしてんの、俺」


なんでもないことのようにさらりと言うけど普通は会議にも出ないし、企画書なんて作らないよね…?


凄いって思っていたけど…まさかここまで…。


というか愁って何でもできるよね!?


「美弦?早く食べよ?冷めるじゃん」


フラフラと壁に寄りかかっていた私をよそに愁は自分の席についていた。


「今、行く…」


私…とんでもない人と付き合ってたんだ…。


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