らっく!!

「玉の輿…?」


私の耳がおかしくなければそう言ったよね…?


「そう玉の輿っ!!」


唖然とする私をよそに愁先輩はクスクスと笑う。


「お金持ち嫌いじゃないの…?」


「金持ちは嫌いだけどお金は大好きなの!!だーかーら!!今の内に将来有望な奴を捕まえとくのよ!!」


ああ…そうですか…。


ここまでおおっぴらに言われると天晴れって感じだな…。


大原さんは主張を一通り終えると今度は私に目を向けた。


「あんたは…?」


「へっ?」


いきなり話をふられ、びくつく。


「あんたさ、なーんか違うんだよね…。他の奴らは気付いてないけど。
この学校は基本的には金持ちしか入れないはずだから、あんたみたいな庶民が居るはずないんだけど…」


ドキッ!!


心臓がドクッと大きく鳴った。


鋭い…。


「そっそうなんだ~!?アハハ…」


何とか笑いで誤魔化す…。


お弁当を食べている間も大原さんは私を疑うように見つめ続けていた。


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