らっく!!
「あんた何者なの?」
放課後の教室には私と大原さんが2人っきりで取り残された。
長身の大原さんに上から見下ろされるのは恐ろしくてたまらない…。
「何者って言われても…」
カバンをギュッと胸に抱える。
みるみるうちに壁際に追い詰められていく。
大原さんは天使のような微笑を浮かべた。
「私はね、疑問に思ったことはとことん突き詰めるタイプなの。わかったら吐きなさい?」
“突き詰める”じゃなくて“問い詰める”の間違いでしょ―――っ!!
「吐くもなにも隠してることなんかありませんっ!!」
青ざめながらもそこはしっかり反論する。
「ホントに?」
「ホントです!!」
ふ~んと大原さんは目を細めて腕を組んで私を見下ろす。
心臓に悪いよぉ…!!
更に体を硬くしていると軽快な音楽がからっぽの教室に響き渡った。
音源は私のカバンだ。