らっく!!
どうするの?
どうするの!?
どうするの!!
「ちょっと、靴くらいさっさと履きなさいよ」
どんよりと肩を落としている私を大原さんがせかす。
「はい…」
靴箱の中から靴を取り出す。
大原さんをこのまま家に連れて行くわけにはいかない…。
見た目も中身も平凡な私があんな大きい家に住んでるなんて普通じゃ考えられない。
突っ込まれたら最後。
自分の鈍臭さは分かってるつもりだ。
大原さん相手にどこまで隠しきれるかわからない。
とことん吐かされそうだ…。
「まだ?」
「すいません!!今、行きます!!」
紘一さんと暮らす前に住んでたあの家に帰る?
でも今度はあの学校にいる理由を話さないといけないし…。
どうしよう…。
絶体絶命のピンチだ。
校門までの道のりが果てしなく遠い…。
隣を歩く大原さんの凛とした横顔なんかなんのその。
私の心の中は真っ暗闇だった。