らっく!!
「みーつーるー!!」
この場に明らかに不似合いな弾む声。
まさか…。
私の背に冷や汗が流れる。
あの人が現れるなんて全くの予想外だった。
「つっかまえた♪」
真正面から何の遠慮もなく抱きついてくるなんて芸当、他の人には出来ない…。
な、ななな、なんで―――――っ!?
なんで紘一さんがここにいるの!?
「初めまして。さっき電話にでた子だよね?」
ひとしきりの抱擁を終えると紘一さんは大原さんに笑顔で挨拶をした。
「ええ。大原凪と申します」
「まあ立ち話もなんだから…」
紘一さんはそう言うと、校門の外に停めてあった車をチラッと見た。
「迎えに来たんだ。一緒に行こうか」
もう…だめだ…。
紘一さんの行動に私の気分は更に沈んだのだった―…。