らっく!!


「どうって…?確かに好きだけど…そういう好きじゃないよ!!」


早く芸能レポーター並みの追及から逃れたい…。


「ふーん…」


疑わしげに見つめてくる凪ちゃんに私もたじたじだ。


「まあ、美弦には紘一パパがいるしね!!」


ひとり納得した凪ちゃんは再びケーキへとフォークをのばす。


いつの間にやら紘一さんにちゃっかり気に入られちゃったんだよね…。


凪ちゃんのパワーって凄い…。


凄いを通り越して感心してしまう。


ミルクティーを飲みながらそんなことを思った。


「そう言う凪ちゃんはどうなの?」


私より凪ちゃんのほうがよっぽど積極的だし、もてる。


美人だし、もてる。


半端なく、もてる。


「寄ってくんのはつまんない小物ばっかなんだよね…。もっといい男いないかなあ…」


凪ちゃんは頬杖をついて窓の外を眺めた。


きっと理想の男性を思い浮かべてるに違いない。


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