真実の糸
「それより、お前がもっている飲み物、酒だぞ。弱いだから飲むじゃないぞ。」


と言い私からお酒を奪った。


「えぇ〜。ちょっとぐらい平気だよ。」


と私がお酒を取り替えそうとすると。


「ダメ。翔くんに迷惑かかるだろ。それに、おまえ酔うと面倒。」


そう言って、私から奪ったお酒を一気に飲み干した。


面倒と言いながら、私を心配してくれる。そんな、優しさを持っているのがきみくんだ。


「それより、翔くんは?」

ときみくんが聞いてきた。


「飲み物を取りに言った。でも、遅いなぁ〜。」


私は、翔さんを探すように、辺りを見舞わした。



「あっ!」


私が見たのは、綺麗な女の人と親しげに話す翔さんの姿だった。


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