愛しの black panther
「いっ…」
「あやめはもう俺のだから…これは予約の印し」
そう言って長い指先を滑らせ、チクンと痛んだ印しを撫でた。
「んっ」
くすぐったくて身をよじるあたしを、嬉しそうな顔した豪が見ている。
「マジで予約したから…まぁあやめは俺の女なんだからいずれはなっ…?なんなら今でもいいぜ」
頭を撫でながら囁かれ、思わず頷きそうになった。
「…いやっそんな時はこないかもね」
頼むからその格好いい顔を近づけないで下さい。
バクバクとウルサいい心臓を押さえ、流されそうになるのをぐっと我慢した。