愛しの black panther
「ふっ…言ってろ」
くっと笑ってゆっくりと唇を重ねた。
啄むように、唇を優しく挟んではちゅっとリップ音をさせ離れる。
あたしコレ好きかも…。
って流されてどうすんのよっ!!
あたしはばっと起き上がり豪から離れる。
しかし、同じく起き上がった豪に抱き止められ、あたしはまた腕の中に逆戻りしていた。
「くっ苦しいよっ…離して!」
「ダメだ…俺から離れようなんてするからだ…暫くこのままでいるんだ」
「……つっ」
どうしてだろう…この温もりはあの人によく似ている…あの人が傍にいるような、そんな錯覚にとらわれていた。