ガラクタ姫
夕飯も適当に済ませた。
(ヒィに“お母さんの料理のほうが100倍美味しい”とダメ出しされた)
そして夜になったら、突然、ヒィは泣きだした。
どうやらあたしが寝る時間よりヒィが寝る時間のほうがうんと早くて、すぐにベッドで寝てしまったと思ったら、突然、喚きながら泣きだした。
「お母さん、お父さん、行かないで。どこにも行かないで」
苦しそうにもがき、涙でぐしゃぐしゃになった顔で、喉の奥から枯れた声で、叫ぶ。
「どこにも行かないで」
どうやら夢を見ているらしい。
わんわん騒ぐヒィにあたしは慌てふためいた。