ガラクタ姫

よしよし、と赤ちゃんをあやすように頭を撫でるが効果なし。

そっとしておけばいつか泣きやむだろうと思ったが、どうしても放っておけない。

きっとあたしに似ているからだ。

あたしもユタからの電話のあと今のヒィのように見捨てられた気分になり、狂う。

それはきっと伝えたい人には伝わっていないと知っていても。

あたしも自然と涙が出てきた。

ほろりほろりと静かに。

「ヒィ、泣き止んで」

ヒィには届いてない。

ユタにあたしの声が伝わらないのは慣れたけど、今はつらい。

「大丈夫だよ、ヒィ。あたしがいるよ」

< 43 / 120 >

この作品をシェア

pagetop