ガラクタ姫
そして、ユタから毎日かかってくる電話にも気付かないまま、あたしはそのまま眠ってしまった。
その日、いつもは見ない、夢を見た。
夢と言うか過去を思い出した感覚で、あたしが幼かったとき。
きっとヒィよりもまだ幼かった時、あたしは両親と共に海に行った。
お母さんと行ったショッピングでお母さんにおねだりして買ってもらったピンク色の花柄
ワンピース。
それを着て、あたしはお姫様気分だった。
お母さんは海で遊ぶあたしを見て、微笑んでいる。
あたしの頭に乗っていた麦わら帽子が風で飛んでいき、お父さんがそれをキャッチしてまたあたしの頭にかぶせてくれた。
同時に大きな手で頭を撫でてくれる。
お父さんの声も楽しそうに笑っていた。