ガラクタ姫

お願いだから泣き止んで。

怖くないよ、怖くない。

だから泣き止んで。

怖がらないで。

あたしはヒィに近づき、強引に胸の中にヒィを包みこんだ。

「だいじょうぶ」

優しく背中をさすってあげる。

次第にヒィが泣き疲れて、また静かに眠り始めたが、あたしはずっとヒィの背中をさすった。

また泣きださないように。

あたしの背中も誰かの温かい手で撫でられるように感じた。

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