<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 かれこれ約三年前。

 美紫依と檀は、人気アイドルやグループを輩出する事務所『リーリーヤー』の話をしたら止まらないくらい仲がよかった。

 そんなある日、美紫依は檀はリーリーヤーが好きではないと知った。

 どうしてそれを知ったのかは、海翔は知らない。

 しかし、檀の口からはそのことを言ってないみたい。


 美紫依はそれを知った後、檀と喧嘩はしなかった。

 だが、とんでもないことを考えた。

 ある日の帰り道、海翔は美紫依に声かけられた。

 そして・・・

『檀をいじめようぜ。』

 美紫依の顔は、偉そうに見えたような気がする。

 それを聞いた海翔は、あの時を思い出した。





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