<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

壱 海翔の本音

 大迷惑な雑談を、一人ぼけっと見ている人が。

 海翔だ。

 さっき桜とふと目が合って、目をそらされた。


 桜に目をそらされた。

 海翔が声かけても無視される。

 当の本人にも原因が検討つく。

 あのいじめ。

 しかし、これは海翔本人が

『やろう。』

 っと言ったわけではない。

 美紫依が最初に言った。

 これは、桜や檀は知らない。


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