<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 教吾は逆に、海翔の様子からあることを悟った。

「もしかして、まーしーは冬谷のことを・・・。」

 教吾はさっきより嫌なところをつく。

「違います。」
「本当かぁ?」

 ぎくっ!
 即答された。

 この気持ちは、好きじゃないと海翔は思っている。

 単に、気になるというか、罪悪感を抱いているというか・・・。

 海翔から見た桜は、どう言えばいいのか・・・。


「もしかして、好きっと言う気持ちは分からない感じ?」
「まっ、あぁ~。」

 これはやばい雰囲気。逃げたい。

「やっぱり、好きじゃない。」

 違うと言いたい。
 でも考えたら・・。

「やっちゃおうか?」

 海翔は教吾が悪魔のように感じた。


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