<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

弐 告白未遂、それから・・・

 話は少し飛んで、それから二日後のこと。

 桜は今日は一人、体育館に向かっている。

 あとから暖姫と希欧が行くことになっている。

 さて、一回の階段付近で、なぜか教吾とすれ違った。

 いつもだったら、こんなところでうろちょろしないはずだ。

 ちょっと疑問に思いつつ、下駄箱へ。


 下駄箱で、靴を履きかえて数歩歩いたら・・・。

「先輩。」

 後ろから、少ししゃがれた声が聞こえる。

 振り返れば、なんと海翔が。

 いったい何の用?

 どうせいつものことでしょうと思って、体育館に行こうとした。

 


< 152 / 257 >

この作品をシェア

pagetop