<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–
 いよいよ帰る時。

 昇降口や体育館にはたくさんの在校生が。

 桜は暖姫と希欧と歩いていると、

「先輩。」

 バレー部の後輩から、花束と色紙をもらった。

「うわあ、ありがとう。」

 この時だけは、海翔のこと忘れられた。

 みんなで写真撮った。

 楽しくて、帰るのが惜しかった。


 帰ってから気づいたけど、校舎から出た後から海翔みてない。

 ああ、落胆。

 何も言えずに終わった。

 なんだか、心に風が通っている。

 ちなみに、海翔のメールアドレスは知らない。

 もう、終わりだ。



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