歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤
「いや、いい。自分で買う」

「そお?」


俺はそう言って駐車場に車を止め、携帯ショップに入り海外通話ができる携帯機種を2台買った。




その携帯を、彩良がサイパンに旅立つ前の晩に彩良にわたした。


彩良は泣いていた。








彩良がサイパンに旅立った日。


俺はひとりで都内の街にいた。





「お客様。お待たせいたしました…」

「はい…」


定員から小さな紙袋を受け取る俺。



俺は、都内の有名アクセサリーショップにやってきていた。



こんなとこ来たの初めてだな…





「喜んで頂けるといいですね?」

「ん?」

「彼女さんに」

「……」
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