17歳の不良と6歳の殺し屋

(フン、私らしくもない…)

胸が痛い。
自分の勝手な気持ちで

何も知らない少女を血塗られた中へ押し込もうとしている。

申し訳ない気持ちで一杯だ。


(だが、…それでも私は…)


引き返せない。今更。


静か過ぎる夜。


嵐の前の静けさ。


戦いの幕を上げていく。



「明日からたっぷり修行だ。覚悟しときなさい雫。」


ジャコッと銃を構える。
翡翠の翠の瞳には月と銃が映っていた。


< 147 / 276 >

この作品をシェア

pagetop