17歳の不良と6歳の殺し屋
「なんか機嫌悪いなぁ」


雫は文句を言いつつ大所へ向った。
トーストを焼いている間に雫は卵を取り出し、フライパンをコンロに乗せた。
目玉焼きとスクランブルエッグとどっちを作るか迷ったが、また翡翠に聞きに行くのも面倒だし、なんとなくイメージでスクランブルエッグにする事にした。
後は、カリカリのベーコンを焼きサラダも作る。


あと、最近買った少し高級なコーヒーも入れてみる。


雫は簡単だが、なんだか久しぶりに料理を作るのが楽しく感じた。
誰かの事を考えて作るのと、自分の食事を作るのとではやはり違うものがある。


朝食の準備を終えて、フと朝はミルクの方がよかったかと思いはじめるが、もうコーヒーを入れてしまった後なので、まぁいいかと黒のエプロンを外してまた階段から翡翠を呼んだ。

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