１７歳の不良と６歳の殺し屋

だからどんなに疲れていようとも食事だけは譲れないのだ。他三人も手間はかかるが、どちらかと言えばレパートリーのある美味しいものが食べたいわけだ。
なので文句も言わず雫に料理を作らせる。
それに雫の手さばきはとても爽快で美しい。
面白い程早く物が分解されて構成されていくというのが、雫の料理を目の辺りにしたコルダの感想だ。
コルダは雫の手伝いをするわけではなくただただ雫の手の動きを見て楽しんでいた。
後の二人は皿を出したり料理を運んだりと小さな手伝いをするが大抵は席に座っている。
まぁ必要最低限はしてくれているので、雫は特に何も言わずに料理をする。
そんな感じだ。