17歳の不良と6歳の殺し屋
事の始まりは一本の電話からだった。

朝起きて、私はまず身体の異変に気が付いた。じっとりシーツに滲んだ汗。額に張り付く髪を除けて起き上がれば眩暈が起こった。喉が焼けるように痛く同時に頭痛も起きた。

グルグルと視界が回り吐き気が起こる。
身体がダラリと重く力が入らない。ギシギシと関節がなりまるで錆びれたロボットのようだった。

私はなんとか重い身体を引きずり机の上の携帯をとった。
そして翡翠と書かれた名を表示させると、そこに電話した。

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