17歳の不良と6歳の殺し屋
そんな訳で雫は明日から学校に行かなくてはならない。


朝、雫は仕方が無く朝食の用意を済ませると学校へと向った。
母親はなんとかマトモに戻りつつあった。しかし、雫がいなくなるとまたすぐに隠れてしまう。
完全回復はまだまだ時間が掛かるようだ。

ガランッ…とした道を歩いていると、ふと道通りにある店の時計が目に入った。
(ああ、やっぱ遅刻だ…)
朝起きてからまだ一度も時計を見ていなかった雫。もちろん家には時計があるが、一室の一個しか存在しない。わざわざ見に行くのが面倒なのだ。

雫はバックを肩に掛けて、ゆらゆらと髪を揺らしながら歩いて行く。
遅刻と言っても二時間目が始まる前には着く時間だ。店はまだ準備中でシャッターが掛けられている。
朝独特の空気を腹いっぱいに吸い込み、ほんの少し上を見上げて歩を早める。左手はバックがズレ落ちないように支えるフリをして、すぐにバックの中に手を突っ込めるようにスタンバイして、もう片方の手はスカートのポケットに突っ込みその中のナイフを握る。

雫の口笛が通りに響いていく。

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