彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった
「じゃあね、ママ。あたしもう仕事行くから、これ合い鍵。帰りメールすんね。駅まで分かる?」
「大丈夫。昨日来た道でしょ?何とかなるわよ、初めてでもないし。さぁ今日はどこ行こうかなぁ♪じゃ、行ってらっしゃーい☆」
笑顔で手をふるママに見送られて、あたしは玄関を出る。
ここは東京、あたしの一人暮らしのアパート。
昨日からママが、あたしの様子見に実家から遊びに来てるってワケ。