彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった


「杏里ちゃん、今月もまたよろしく☆」

突然そう明るい声が聞こえて、肩をたたかれる。

「あ、優斗君。こっちこそまたよろしくね。」

優斗(ユウト)君は、カメラマンのアシスタントしてる男の子で、去年入った新入社員。

一緒に仕事して半年、毎月顔合わせてるからかな、なんか人懐っこいキャラで可愛い弟みたいな存在。

うちのリアルな弟は、ぜんっぜん可愛げないし?

「優斗君ってば、あたしもいるんだけど?」

「あ、咲さんもよろしく☆」

優斗君が咲に手をふる。


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