彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった
…祐輔の唇があたしの唇に押しつけられる。
懐かしいぬくもりが
体全体に電流が流れるみたいにはしってく
「っ何で!?」
祐輔の体を力いっぱい押す。
だって、分かんない
分かんないよ…
「…ごめん。」
「…何で、あやまるぐらいなら、こんなことしないでよ。」
「お前が、そんな顔するからっ!!」
「え?」
祐輔??
あたし、今どんな顔してる…?
「何でもない。今のなかったことにして。オレも、お前には幸せになって欲しいって思ってるから。あの彼となら、うまくいくよ。オレもレイナが大事だしさ。お互い、幸せんなろうぜ。」
そう言って、彼は右手を差し出した。
きっと、この手を握ったら
すべてが終わる…