彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった
最終章:【運命】
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「おはよう。」
アパートの前に止まった車に乗り込むと
優斗君がそう言って、微笑む。
そう、今日は優斗君と2回目のデート。
「おはよう。」
あたしもそう笑って返す。
「じゃあ行こうか。」
そう言って、彼は車を走らせる。
少し遠出をしようかって話になって。
郊外にある、大きなショッピングモールに行くことになった。
少し早めの朝の空気が、なんだか気持ちいい。
「スタバよってもらってもいい?」
「うん、僕もコーヒー欲しかったから、ちょうどいいよ。」
優しくそう言う彼を、
今は愛しいと思う。
祐輔の時とは違う、穏やかな時間。
こんな恋もあるんだと思う。
なんていうか、空気みたいな存在っていうか。
常にドキドキ落ち着かない感じじゃなくて
安心感に包まれてるような感じ。