彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった
「あーーー、どーしよーー、欲しい服いっぱいだよーー!!」
「ははっ、ねぇちょっと疲れない?休憩しよーか。」
「そうだね。おなかもすいたし☆」
着いたショッピングモールは、この辺じゃ最大級なだけあって。
ほんとに広い!
それに、少し田舎の空気が懐かしくて。
嬉しい。
建物も、なんか海外に来たみたいな気分にさせてくれるような
可愛い感じだし。
すごく気分が晴れてく気がする。
午前中、お店を歩きまわって少し疲れたあたしたちは
フードコートでランチをとることにした。
「そんなに混んでなくてよかったね」
「平日だからね」
お互い、同じ仕事が終わった後だったので、偶然同じ平日に休みがとれて
だからモールはそこまで人であふれてはいなかった。
トレーにのせたご飯を持って
空いてる席に向かいあって座る。
と、突然あたしの携帯が鳴った。