君だけを・・
「・・・・信じたいよ・・・でも・・やっぱり・・」



そのとき・・


「あの・・・」

ゆりちゃんだった・・


私は顔をみたくなく目をあわせなかった。


ゆうは私を抱きしめたまま


「おいっ!お前!なんで俺たちの邪魔ばかりするんだよ!さっきも言ったよな!お前がいると舞が哀しむんだ!」

さっきはゆうはそんな話を?

「お前がここに来たせいでまた舞を失うとこだったんだ!あれからずいぶんたっても俺は
お前を許さない!友達に戻ることもない!実家が俺の家の近くでももう二度とこないでくれ!」

ゆうは激しくゆりちゃんをせめていた。こんなに酷く彼女をせめている彼をみたのは初めて・・・


「・・ごめんなさい・・二人にただ謝りたくて・・」


「お前にできることは二度と俺らの前に現れないこと、消えることだ!」


ゆりちゃんは泣きそうな顔をして無言で去っていく・・・





「舞、ごめんな不安にさせて・・別れるなんてしたくないからな・・・何でも聞くから俺を捨てないでくれ・・」



「・・・うん・・」

もう一度だけ信じてみようかな。




それから・・ゆりちゃんの実家は引越しをしたらしい・・

両親もゆりちゃんのしたことの噂で肩身が狭かったらしい。


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