先輩と私。

「同級生?」


「ううん…。 高等部の先輩」


「高等部!? どこで知り合うのそんな人」


「この前、いつもどおり裏庭でお弁当食べようとしたらいたの!」


「高等部は1~3年まで勉強命って感じなのにね。 なんでそんなトコいたんだろ?」


「…わかんない。 天気も良かったし、あそこは最高の場所だから♪」



1週間、ずっと先輩の顔も見ていない。


そろそろ、会いたいな。


そう考えてしまう自分に、


コレはやっぱり恋なのか?と思う。



「あ、私理科のノート職員室まで持って行かなくちゃいけないや。 行ってくるね」



そういえば昨日理科のノート忘れちゃってたから、今日提出しなきゃいけないんだった。


美咲に軽く手を振って、私は教室を出る。


次の授業まではまだ時間あるし、ゆっくり行こっと!



先輩、なにしてるんだろーな…。


頭の中はあの日出会った遠藤先輩でいっぱい。


なんか頭おかしくなっちゃったのかなぁ。


私、先輩のコト…。






「あ、桜」


「え、私?」




地面を見ながら歩いてた私に、誰かが声をかけてきた。


目の前を見ると、そこには声の主がいた。


優しくて甘い声の主。




「…先輩」



そう、目の前には遠藤先輩。


ココの学校、中等部と高等部で別れてても、職員室は一緒だから…。


先輩も何か用なのかな?



「久しぶりだなぁ、何日ぶり?」


「1週間ぶりです!」



先輩の顔を見た瞬間ほっとしてしまう。


先輩の顔を見て確信した…。


…私やっぱ、先輩のこと好きになってるみたい。

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