美男子症候群!?
「野宮」
「は、はいっ!」
拓海くんに呼ばれて、ソファーから勢いよく立つ。
もちろん3メートルはきっちり保ちながら。
「菊池と大事な話してたのか」
「いいえ全然! もう全然たいした話じゃなかったです!」
「だってよ、菊池」
鼻で笑う拓海くんに、菊池くんは悔しそうな顔をしたけど、なにも言わない。
呆れたようにため息をついて、拓海くんが部屋を出て行こうとする。
「……なにやってんだ」
「え?」
入口のところで振り返って、あたしに向かってそう言う拓海くん。
「行くぞ」
「あ……はい」
ちらっと菊池くんを見てから、あたしは拓海くんのあとを追った。