美男子症候群!?

廊下に出て、みんなのいる部屋には戻らず歩いていく大きな背中に、あたしも黙って続く。



どこまで行くんだろう。


ひと気のない階段のところまで来て、とりあえず声をかけてみた。




「えっと、佐渡くん。その、助けてくれて、ありがとう……」



「自業自得」



「へっ?」




拓海くんは立ち止まって、振り返る。


ちょっと、怒ってるような顔をしていた。




「俺をシカトして、菊池なんかとイチャついてっからああいうことになるんだろ」



「シカトなんて……」




そのことかぁ。


やっぱり拓海くん、気を悪くしてたんだ。



あたしの態度じゃ、拓海くんがイヤな気分になることはよくわかってるんだけど。


わかっててやってるんだけど……



やっぱり、胸が痛いや。

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