美男子症候群!?
少し大きめのジャージを着て、前髪をピンでとめている陸斗くんのその姿は、あたしにはたまらなくかわいく映るけど。
拓海くんの目には……。
「好きにしろよ」
「え……いいの!?」
うれしそうな笑顔になる陸斗くん。
その弟を、拓海くんは冷めた目で見て笑った。
「言っただろ。おまえが来るなら、俺は辞めるだけだ」
「あっ! 待って、拓海くん!」
吐き捨てるように言って、拓海くんは外に出ていってしまう。
陸斗くんは当然、ひどく傷ついた顔をしてた。
けど、あたしは陸斗くんを置いて、拓海くんを追いかけた。
「拓海くん!」
「うるさい。ついてくるな」
「辞めるってまさか、明日から学校来ない気じゃないよねっ?」
「だったらどうした。野宮には関係ねえだろ」
「関係あるよっ!!」