美男子症候群!?
反射的に、そう叫んでいた。
びっくりしたのか、拓海くんが立ち止まって、あたしを振り返る。
だって……拓海くんがさみしいこと言うから。
関係ないだなんて、泣きたくなるようなこと言うから。
「拓海くんが学校来なくなったら、あたしは悲しいよ……」
ほんとに涙が出そうになったけど、歯をくいしばって耐えた。
拓海くんはじっと、あたしを探るように見つめてくる。
「どうして、拓海くんはそんなに、陸斗くんのことが嫌いなの?」
「それは言っただろ。あいつが俺より……」
「色んなことに恵まれてるから?」
「……そうだよ」
「それを誰かに比べられたりしたの? だから嫌いなの?」
3メートルぎりぎりの距離。
あたしは絶対に、拓海くんから目をそらさないと決めた。
拓海くんがそらしても、あたしは見てるよ。
「人と比べられるのって、嫌だと思う。でも……いちばん比べてるのは、拓海くん自身なんじゃない?」