美男子症候群!?
おそるおそる、聞いてみる。
しばらく黙っていた拓海くんは、ふっと表情をくずした。
あきれるみたいな、柔らかい笑顔。
「野宮。おまえ、バカだろう」
うっ。
やっぱりあたしなにか、変なこと言っちゃったのか。
拓海くんはそのままくるりと背を向けて、校門の方へ歩いていく。
「あの……! 明日、学校来るよね!」
大きい声で言ったのに。
絶対に来てねって気持ちをこめて言ったのに。
拓海くんは1度も振りかえることなく、帰っていってしまった。
「大丈夫……だよね」
拓海くんの背中に、そう呟いたけれど。
答えてくれるわけでもなくて。
不安な気持ちは消えることがなかった。